2013年02月24日

日本の経営方針はインドで通用するか?

 インドへ進出する日本企業の数は格段と増え続けている。
私はそんな企業の進出をお手伝いをさせてもらっている現場から見聞きしたことを書き記した。
5S運動という日本独特のシステムがある。あたかも5S運動さえすれば社員がまっすぐ育ち、工場は整理整頓されると信じてるきらいがある。
 ある工場の入り口に、5Sは利益の元、、なんて張り紙もあった。中国を中心としたアジア圏ではうまく機能していた5S運動だが、ここインドでは難しい環境におかれてる。
 カーストがいまだに根を張っているインドでは、職種によって身分が異なる。
たとえばレストランで食事をしたときにそれらは顕著に見られる。
 注文を取る人、料理を運んでくる人、食べ終わって食器を提げる係り、これらが別々な人間であることをあなたは気が付いただろうか? つまりここでは料理を下げ、テーブルをきれいに掃除をする人間が一番下の身分に該当する。
 そこで、経営者の貴方が、料理を運ぶ人と下げる人、注文を取る人を同じ人間にやらせようとする。
幾らインドでも人件費は無駄にはできない。合理化とは言わなくとも、少しでも無駄は無くしたいからだ。

 使い終わった皿を提げる人間に、料理をだす仕事もやらせることにする。 これは問題ない。 しかしその逆に、料理を出す担当者に皿を下げる作業もさせようとすれば問題が起こる。
つまり、身分の高い人間は身分の低い人の作業を拒否するということである。

 合理化のためにそういったインドの風習を無視し、社員に無理強いするのは、いじめであったりパワーハラとも言われかねない。

posted by A.T.Sandars. at 02:29| Comment(0) | 旅行